人は妄想で打つ。発達し過ぎた情報社会

もう3か月以上前になってしまいますが、Twitter(@mokkun7_ep)上で下記アンケートを行った。

ご協力頂いた方、誠にありがとうございます。

 

ʕ•̫͡•ʔサイトセブンを消す
ʕ•̫͡•ʔ店内全てのデータ機器をなくす(大当たり回数は許す)
ʕ•̫͡•ʔ筐体にゲーム数を出さない
ʕ•̫͡•ʔ天井残りゲーム数を表示しない

この世界線のホール稼働状況が見てみたい

— もっくん@パチスロのある日常ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ (@mokkun7_ep) September 12, 2020

 

答えて頂いた人数は413名。

という結果となった。

 

アンケートって面白いもので、100人くらいかな？ある程度超えるとほとんど数値が動かなくなるのよね。

だからまあ、1000人とっても10000人とっても同じくらいの比率になるんだろうなって思っていいんじゃないかと。

 

今回の結果では7割の人が「データ表示系がなくなると今より稼働は低くなるだろう」と思っていることがわかりました。

 

果たしてそうでしょうか…？

 

と、疑問を投げかけるのは私自身のアンケートの答えは「今より稼働が高いと思う」だからに他ならない。

 

とは言え、もちろん私の意見が正しいというわけでもないし、実際にデータ表示がなくなった場合に稼働が低くなる可能性もあるし、もっと言えば恐らくこの先データ表示系がなくなることはないので確かめる術はない…というのが本音でしょう。

 

ということで答えという答えは無し。不明。

 

なので本記事では、なぜ私が「データ表示器系統がなくなることで稼働が高くなる」と思うのか、その理由を書き連ねてみようかと思う。

 

どちらを打ちたいと思う？

まず、稼働が低くなるという意見について、恐らく根本的な部分は勝つための要素が見にくくなるため手を出しにくくなるから…という気持ちが強いのではないかと個人的には予想をしています。

 

しかしそれはあまりにも勝者目線。

そしてホールの本分はあくまでもユーザーから遊技代を徴収することであるということを無視している。

 

簡単な例題を出してみましょう。

初めて降り立った地で下記のような2台があった場合、貴方ならどちらなら打ちたいと思えるでしょうか？

 

 

 

堅実な方でしたら【どちらも打たない】を選ぶのでしょうが、どうしても打ちたい場合だったら、または【打つとして設定に少しでも期待出来るのはどちらか】だったら、迷わず後者になるかと思います。

 

 

 

 

 

ただこれはもちろん、それこそ超優秀データグラフばかりがある店だったらその店で打つ選択肢になるので、そういった場合にはデータ表示は稼働貢献に大いに役に立ちます。

 

なので、上記2つの例だけで【データグラフがない方が稼働が高くなると思う】なんていうのはナンセンス極まりないわけです。

 

妄想こそが最大の稼働動機

個人的にはパチンコ屋という商売は、【出玉を出してあげること】よりも【出玉が沢山出るかもと思わせてあげること】がユーザーに最大限楽しんでもらえるためのサービスの商売だと思っている。

 

正直に言ってしまえば【出玉が沢山出るかも】と思わせることが出来ているなら【出玉を沢山出してあげる必要なんて全くない】とすら。

 

身に覚えがある方も多いかと思います。

入店前の抽選並びの時のワクワク感。

いい番号が引けるかな。いい番号が引けたなら設定6の台に座れるかな。

下手したら打っている時よりも一番楽しいんじゃないかと思う時間。

 

妄想している瞬間。

 

いざ打ち始めてボーナス連打の良展開。

これはもしかしたら設定6あるかも…。

 

妄想している瞬間。

 

今日この島の機種全部出てる…？

もしかして全台入ってる？

1台空き台あるから座っちゃう…？

 

妄想している瞬間。

 

合算は悪いけど設定差のある特定役を2回も引いてる…。

引きが悪いだけで設定6ワンチャンあるかも…？

 

妄想している瞬間。

 

 

とは言え、これらの妄想を抱かせるためには普段から設定6など高設定が入っている実績が必要不可欠。

【出玉を沢山出してあげる必要なんて全くない】とは書いたものの肝心の【出玉が沢山出るかもと思わせるため】には【出玉を出してあげること(設定を入れてあげること)は必要不可欠】でもありますがね。

 

 

 

私自身、かなり固めの立ち回りをする。

しかしそれでも、なんの変哲もない通常日に【設定の良さげなデータ履歴の台】を見つけると、それだけで打ちたい気持ちになる。

が、通常日にマイホが設定6を入れることはないことが頭に刷り込まれているため、高設定かもの妄想は即座に打ち砕かれ、手を出すことはないのだ。

 

逆に言えば、通常日に設定6が極々わずか、たまにでも入っていることが頭に刷り込まれていたら、妄想に取りつかれ手を出してしまう回数は間違いなく増えるだろう。

 

 

と、ここまで書いてあることからは【やはり高設定方向であれば、まるでデータ機は見えていた方が良さそうじゃん】と思う内容になっているかもしれないが、実際にはそうはいかない。

 

店の体力、ユーザー数の減少と相反して、ユーザーの知識は増加。

そりゃ設定6を入れたいのはやまやまだけど、設定6のみ動いて他が動かずではどうしようもない。

低設定を動かすための設定6のはずが、低設定を動かさないための設定6になってしまってはどうにもこうにもしようがないのだ。

低設定が動かない現状で、設定6を入れることなど無理ゲーと言っても過言ではないだろう。

 

妄想すらさせてくれない6号機

特に、5号機以前と比べて6号機は基本的には【低設定は緩く右肩下がり】【高設定は緩く右肩上がり】【一時的誤爆した出玉放出は出にくい】など試験や規則の都合上どうしてもなりやすい。

 

当然ホールも商売なので、低設定の数が圧倒的に多い。

するとどうなるか？

 

データは軒並み右肩下がり。

言うなれば、昨今の機種にはほぼ搭載されている設定示唆演出で言えば、低設定濃厚演出だ。

 

さらに言えは、6号機の設定6の多くは超安定した特徴的なグラフを描く。

データを見て見れば一目瞭然、それは設定6否定確定演出のようなものなのだ。

 

発達し過ぎたデータグラフの提示は、妄想を抱かせてくれないどころか、現実しか見せてくれない。

それは優しいようでとても残酷だ。

 

 

もちろん個人的には詳細なデータ表示はあった方が嬉しいし助かる。

しかし、詳細データがない場合、ボーナス回数が多いだけでもしかしてあるかも…？とか、ゾーンの搭載された機種だって、もしかしてゾーンが近いかも…？とか妄想して打ってしまう回数が増える可能性がある。

 

人は本能に従うために、自分の都合のいい解釈をしたがる生き物なのだ。

 

 

ルーレットの赤黒どちらか偏った連続後

(0/00を抜かして)赤と黒の来る確率は1/2。

赤が連続して出れば出るほど、次こそ黒が来る…と思ってしまうのが人間。

これも都合のいい解釈のひとつだ。

いつだって赤と黒の可能性は1/2から動くことはない。

 

 

都合のいい解釈の代表格水玉コラージュ

 

 

誰もが美男美女にマスク装着

 

 

ちなみに一般の打ち手と専業の打ち手との差は、一般は不利に、専業は有利にとデータがない方が広がると思う。

ただし、専業は有利になる反面努力は今以上に必要となる。

そのため、クラスの低い専業は淘汰されるだろう。

クラスの高い専業は努力が増えるが儲けも増えるだろう（なので相対的に楽になる部分はあるかも）。

 

 

まとめ

 

 

こんな宝くじは売上が半減するだろう。

昨今の優秀なデータ表示器は夢はくれずに現実のみを突き付ける。

 

詳細なデータがあればいいというわけではない。

 

一艘の船で大海を行く。

しかし、もしも大きな怪物がいるとわかっていたら海に出ることはないだろう。

見えないからこそ、知らないからこそ出航も出来る。

 

今の環境は解析も、データも、何もかもがさらけ出されすぎていて妄想する余地がない。

無理矢理打つ理由をつけようにも、その上を行く勢いで現実を突きつけられてしまう。

高さ100m、細さ10cmの鉄骨渡りでは足が出ないが、目隠しされていたら一歩足を出せるかもしれない。

狂気の沙汰ほど面白い。

 

以上、このような考えが私の頭にはあるため、アンケートには「稼働が高いと思う」に投票します。

普段からデータが見えなくとも、沢山出た台のデータだけは閉店後にでもどこかしらに載せちゃえばいいしね。

 

もちろんこれはあくまでも私の意見であり、実際には稼働が低くなってしまうということもありえるのでしょう。

 

ただし、この先データ表示器がなくなることなど絶対にないため、こんな仮定の世界は私の妄想の域を超えることはない。としてこの記事を締めさせて頂こうと思う。

 

～終わり～